ホームページ制作会社の選び方について

ウェブサイト(ホームページ)制作を担っている会社またはフリーランスを紹介するポータルサイトはいくつもありますが、かゆいところに手が届くようなサービスはなかなかないように思います。

クライアントの事業やサービスが千差万別であるように、
制作会社も得意分野や価格帯をもっており、適切なマッチングというのは容易ではありません。

その上、「ホームページ制作会社の選び方」といったような内容を情報発信するのは、やはり制作する側ということもあり、ポジショントークを含まないわけがなく、情報収集しても不安は拭いきれないところでもあります。(”よろしくない”場合には、囲い込みを強めるために、フラットな視点が欠けていることもあります)

トントン・デザインのひとつのススメとして、4つの指標をご提供いたします。

1.予算

まずはコストを決めてください。いくらかけるかを心づもりが必要です。
ここがないとこのあとのすべてがブレてしまいます。

心づもりをしていただいた上で、制作会社には実績の中央値をお尋ねいただくのがよいと思います。
「10ページのコーポレートサイトなら、いくらから、いくらくらいだと思えばいいですか?」などです。

もしくは、「◯◯万円でできるか?」と尋ねてみてください。
「実はもっと安くできたのに予算いっぱいまで膨らませられるんじゃないか?」と不安に思われるかもしれませんが、費用に見合っているかは提案内容で判断していただけばよいことで、杞憂かと思います。

2.個人か法人か

フリーランスや個人にご依頼いただいた際、やはり必ず伴うリスクとして、「納品されない」「期限が守られない」というものがあります。もちろん、この点は法人でも発生するリスクはあります。制作に携わっているのは、結局のところ、人であるからです。

しかしながら、自社ルールで「フリーランスの”一見さん”には発注できない」「インボイスをもっているところでないと取引できない」などあるかと思いますので、自社内の規定に合わせて、選択肢をしぼってください。

3.制作実績

公開されている実績をご覧ください。同業の実績があるか、サイトの規模感(ページ数)はどれくらいか、クライアントの規模感(中小企業か大企業か等)などは、自分にあった制作会社かどうかを判断する材料になります。また個人のフリーランスや代理店の下請けをしている制作会社では、自社ホームページで実績を公開できない場合があります。「気にはなるけど、実績が乏しくて判断しづらい」場合は、メールかお電話で尋ねていただくのもよいと考えます。

4.オリジナルか、テンプレートか

何をもって“オリジナル”とするか、まやかしのあるところでもあります。
デザインや、またマークアップされたコード(htmlやPHP)のほとんどの部分が使い回しで、画像やテキストだけを入れた変えただけのものでも「世界にひとつだけのホームページ」としているところもあります。(WordPressなどのCMSもシステムの根幹は共用されています)。

またクライアントの叶えたいことにあわせて、CMSも独自でフルスクラッチしているところも同じように「オリジナル」と謳っています。

同じ「オリジナル」でも、前者は制作コストを圧縮できるので安くなりますし、
後者はもちろん高額になりがちです。

「ホームページをつくらなければ」と思われた際に、同業他社のサイトをご覧いただいたり、ご自身が好きなブランドやサービスのサイトをご覧いただくことで、少なくともデザインの部分では、目を培うことにつながります。予算と照らし合わせて、何をいくらでやってくれそうなのか、よく精査いただき、ご判断ください。

最後に

比較検討コストはたいへん高く、忙しい通常業務の傍ら、制作会社選びは高い負荷があります。

中には他社の「デザイン観」や「費用感」に関して、さまざまな指摘をする方もおられ、これは渡りに船と心動いてしまうこともあるかと思いますが、
世に出回っている成果物は、クライアントのご要望や予算やさまざま表面化されていない条件のもと、送り出されたものですから、「良い悪い」「安い高い」を側から見て判断することは容易ではありません。

制作会社としても気軽に最適な出会いをしていただけることを願ってはいるのですが、比較検討・選定コストは、クライアントの皆さまにしか負っていただけない部分だと考えています。ぜひ、この4つの指標をもとに制作会社やフリーランスを見てみてください。

すべてのデザインを欲する方が、よき出会いと、よき成果物と巡り会えますことを祈っております。


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