ウェブマーケティングとは何ぞや。という詳しい話は、ほかの詳しい記事にお任せするとして、
ざっくりと何から手をつけたらよいかのオススメの優先度をご紹介したいと思います。
0.何を成したいかを考える
「集客したい」と「売り上げを伸ばしたい」は、近似の目標ですが、よくよく考えれば違うことに気づきます。ウェブサイトの訪問者には、仕事を頼みたい人、興味のない人(間違えてクリックした人)、求人情報を探していた人、情報を確認したい自社従業員……など、さまざまな属性をもっており、この中で、売り上げ増につながるターゲットは「仕事を頼みたい人」だけです。
このように最終的に何をなしたいか、何を得たいのかをはっきりさせておくことが大前提です。ここの軸がぶれていると、ウェブサイトをリニューアルしたり、ウェブ広告を打ったりしても、効果を体感しづらい結果になります。
自分だけでも完結できることですが、家族内、自社内、友人もしくはお近くのウェブ制作者を道先案内人(いわゆる壁打ち)として置くと、スムーズに目の前が明るくなると考えます。
場合によっては、インターネット上にターゲットがいないことが明るみになることもあります。
1.作戦を練って実行する
ターゲットが定まったら、その人に響くためにはどうすればよいか、を考えます。
ウェブサイトリニューアルというのもひとつ手ではありますが、大きなお金がかかるところなので、今あるウェブサイトを活用して、ターゲットに響くように手を加えてみるのがよいかもしれません。
メインビジュアルといわれる、ウェブサイトの最初に現れる画像を変えてみたり、
投稿機能を使って、自社の取り組みを公開したり、
お問い合わせフォームの項目を減らしたり、逆に細かくしたりすることも効果があるかもしれません。
はじめは想像だけでよいです。少し踏み込むなら、自前の”成功体験”を指標にすることもよいことです。
とにかく、ウェブサイトを見たユーザーに対して「こう思ってほしい」「こう行動してほしい」という狙いをもって、「AAしたら、ユーザーはBBするんじゃないか」という施策をほどこします。
ここの推論の下支えになる情報や原理、方法論をもっているなら心強いですが、まずは、『ぼくがかんがえたさいきょうのほうほう』でよいと割り切ることも大切です。
2.期限を切って検証する
目標を達成するために自分で考えた施策は、本当に効果があったのか。
これは外部のコンサルタントや広告代理店、制作会社に依頼しても同じで、必ずみなければならないことです。
ただ気をつけなければならないのは、ほどこした施策は何らかの効果を見込んではいますが、効果が出ない可能性も秘めて進めたものだということです。いわゆる投資です。
やる前からわかっている「かならず成功します」はおおよそ詐欺の類です。
見込んだ目標に対して、施策が合っていなければ、効果は出ません。
効果が出なければ「この施策は方向が間違っていた(もしくはこの施策に対する目標が間違っていた)」を知ることができます。
二の轍を踏まないということは非常に大事なことですので、このうまくいかなった情報は成功するのと同じくらいの価値を持ちます。
3.改善する
「AAしたら、BBしてくれると思ったが、実際はCCされた」ということもあるでしょう。
検証結果をもとに、あらたな推論を立て、計画を立て、施策をほどこします。
いわゆる「PDCA」サイクルでしかないのですが、ウェブマーケティングの場合、新聞広告や折り込みチラシ、その他さまざまな広告媒体とは違って、「誰が」「いつ」「どこから」「どうやって」「何を見て」「何をしたのか」の情報を得ることができ、この検証こそがウェブマーケティング最大の持ち味と言えます。
こうして、失敗した方策をひとつずつ潰し、正しい道へと歩みを進めることこそがウェブマーケティングであり、想像しているよりも地道な作業です。
4.迷ったら相談
ウェブマーケティングが得意なコンサルティング会社、マーケティング会社、ブランディング会社もありますし、制作会社やフリーランスのウェブデザイナーでも担える人は多くいます。
これらのウェブ関連事業者は、いきなり明後日の方向に進んでしまったり、何度も同じ道に迷い込むようなことがない経験や技術をもっています。自分ひとりで考えて実行することに比べるといくらも時間短縮(工数圧縮)が可能です。
ぜひ、気軽に相談できる(そして発注できる)ウェブ関連事業者を見つけていただければと思います。