2024年冬、ACFプラグインをめぐって、ウェブ制作界隈とくにWordPressを主に扱う事業者に激震がはしりました。こちらの詳しい経緯とこれからの動向に関してはここでは語りませんが、1年前よりWordPressに逆風が吹いていることは事実かと思います。
WordPressは運用コストを低く抑えられる?
WordPress導入のメリットとして多く語られていることは、静的サイトでの構築よりも、運用コストが抑えられる(低コストで情報発信ができ、ウェブブランディングを遂行できる)ことかと思います。
いわゆるブログ機能によって、いちいち制作会社やデザイナーに依頼しなくても、Webページを生成できることは、現代のホームページ運用において当たり前となっており、なくてはならない機能です。
ノーコードツールも評価されています
ホームページ運用の考え方が浸透し、より初期コストを下げ、制作会社やデザイナーに発注しなくても、自分でつくることができる、STUDIOやWix、Jimdoといった、ノーコード系のウェブ制作サービスが大きく躍進し、普及しています。とくにBASEやSTORES、ShopifyといったECサービスにおいては決済代行までカバーしているため、手軽に参入できることの恩恵ははかりしれません。
使い勝手がよくなっている中、それでもトントン・デザインが、WordPressでのホームページ制作をオススメする理由は、制約の少なさです。
無料ではじめられるホームページサービスは、独自ドメインが使えなかったり、広告が入ったり、
個人の趣味サイトなら十分に魅力的ですが、企業の公式ホームページとして使用するには、あまりにも信頼感を毀損してしまう”なり”をしています。それは、言うなれば、ファストファッションブランドのタグがついたままの吊るしのスーツで、履歴書をチラシの裏に印刷して面接に向かうようなものだと捉えています。
”乗り換え”しないといけないタイミングは必ず訪れます
STUDIOやWixは素晴らしいデザインテンプレートをもっています。
しかしながら、ノーコードツールは、そのツール上でしか機能しません。
いつ何時、他のサービスに乗り換えようーーたとえば企業の規模感が大きくなったので、WordPressに移行したいーーとなっても機能を有していないため容易ではありませんので、サービスを使い続けるか、一度白紙にするくらいの気合いが必要になります。
これはnoteなどのブログサービスにも言えることで、いつサービスが終了するかわからない(noteの場合は記事を出力しておける機能がありますが)リスクがあり、2019年にYahoo!ジオシティーズのサービス終了で膨大な貴重な資料が失われたこともまだ記憶に新しいところです。
また企業の信頼感を下支えするホームページ作りには一定のクオリティが必要で、これらノーコードツールを使用するとしても、専門家たるウェブデザイナーにご依頼いただくのが理想です。
しかしながら、フリーランスでも制作会社であっても、同じ人がずっと面倒を見てくれるとは限りません。フリーランスが廃業することは珍しくありませんし、制作会社は退職や人事異動のために担当が変わってしまうこともよくあります。
フリーランスに頼んでも、制作会社に依頼しても、リスクはあまりかわらない
どうしても新しい担当者が合わないとき、乗り換える検討をすることになりますが、
WordPressであれば、比較的に移行コストを抑えることができます。
これはサーバーをもっと容量が大きくレスポンスが早いものに変える際にも活きてくるメリットです。
またWordPressであればほとんどのホームページ制作者が対応可能なので、保守管理をまかせている企業を乗り換える際も容易です。
(ただし制作時の契約書で所有権が制作会社に残るように縛られている場合は除きます。特段の取り交わしがない限り、デザイン等の著作権は制作者に帰属します。ご契約時によくご確認ください)
旅立ちの日にむけて、あらかじめ準備しておくためのWordPress
トントン・デザインでは、企業活動が進展し、もっと高みを目指すためのステップアップしたいときに、これまでの投稿やデザインやデータベースを余すことなく再利用していただきたいとの思いから、他社への乗り換えが容易であるWordPressでの制作をご提案しています。
トントン・デザインで制作したホームページをどんどん活用してください。