ホームページ制作の料金相場と予算感に納得感を得るための準備講

多くの方がアートと同じように、デザインの値段にも「言い値」感があり、
どれくらいが妥当か、または適正か不安に思われることでしょう。
この記事では、一般的な料金表を載せることはしません。世の中にあまたございますので、つき合わせてご参考にしていただければと思います。

見積もりは工数をもとに算出されます

複数の制作会社に見積もりを取り寄せてもピンキリで判断しづらいかと思います。
同じようにウェブサイトなのに、2倍も3倍も異なることがあり、よりいっそう悩んでしまいます。

まずホームページデザインや制作会社が請け負うデザインは「アート」ではありません。
多くの製造業さまと同じように工数が管理され、制作内容やレバレート、アワーレートをもとに見積もりが算出されています。
またファーストフードのような気軽さから、料亭のような店構えまで、さまざまな料金表をもたれています。シェフや提供の品はもちろん、素材、内外観、調度品、接客、セキュリティなど享受できるサービスは体感できるか否かに関わらず、料金に反映されています。

安いものには訳があり、高いものにも訳があるのです。

トントン・デザインは20万円から。中央値は60万円。

2024年までの5年間の中央値です。平均は75万円。トントン・デザインでは、20万円から200万円あたりを対応範囲としており、価格は制作するサイトの規模間によって変動します。単純にページ数が増えたり、機能が増えると価格が上がる仕組みです。「値段が安いからクオリティが下がる、高いからデザインセンスがいい。」ということはありません。これは一般的な(新入社員からベテランまでいる)制作会社とは異なり、ひとりで行なっている事業の強みともいえ、とにかくわたしができる最大限の力をもって、ご提供いたします。

そのため、19万円以下、または500万円を超えるようなサイト制作に関しては、他をご紹介させていただいているところです。基本的にはご予算に収まるように内容を調整するのですが、上限に関しましては、長期間にわたって複数名体制を敷く必要のある規模感と捉えているので、常時従業員としてデザイナーやエンジニアを抱えている制作会社にご依頼いただく方がノウハウと体力があり、結果的にお客さまのリスクが低くなると考えているためです。

余談ではありますが、フリーランスに頼むと「納品されない」「飛ぶ」という話を聞くことがあるかと思いますが、”思ったものが納品されない”リスクは、法人に頼んでもゼロになるわけではありません。

30万円以上はオリジナル性を見る。

一般的な中小企業さま。従業員150名未満まで。B to B。CMSはWordPressを導入する。と仮定してみます。世の中には、悲しいことに「オリジナルデザイン」と謳われていても、実際はテンプレートに当てはめただけのものもあります。もちろん写真やテキスト、言ってしまえば社名が違えば、世の中にひとつのサイトには違いありません。そういう謳い方をしている人も中にはおります。

しかしながら、どこまで共用部品の割合が高いとオリジナルと言えなくなるのか判断の難しいところですが、制作費30万円を切って、「オリジナルデザイン」というのは難しいと思います。
売られているテーマを買ってきて、キャッチコピーや文章を入れ、商用写真(ストックフォト、レンポジ)や現場の写真を入れて制作する。名刺がわり、電話帳がわりのサイトなら、30万円までで探していただくと損をした感じはないかと思います。

オリジナルと謳われているのであれば、ご商談の際に、過去の制作実績を見せてもらうことを強くおすすめします。

“人からどう見られているか”を気にするなら。

ブランディングという言葉が浸透して、もう20年近く経ったかと思います。
ホームページは、たとえば結婚の際の両家顔合わせの際や、就職の面接に向かうときのスーツのようなものです。高校や大学を卒業してすぐの若者であれば、吊るしの安いリクルートスーツでも、サイズが体型にあっていて、ネクタイや靴がセオリーに収まっていれば許されるかもしれません。しかし、30歳を超えて、転職、再就職を目指すのであれば、どういう人間で、どういうことができそうか、まずは見た目から期待してもらわなければいけません。

上記のように、テンプレートに当てはめただけのサイトでは、やはり目の肥えた方にはすぐに見破られてしまいます。またインターネット上で「ブランディングしていこう」「マーケティングしていこう」「採用に力を入れよう」というのであれば、力及ばないかもしれません。そうでなくとも、ご覧になったユーザーにうっすらと「(どこかで見たことあるな)」と思われてしまうのは、惜しいことです。

無闇にキラキラしたり、無理に大きく見せる必要はまったくありませんが、創業何年と重ねていらっしゃるのであれば、従業員の方々にもちょっと自慢してもらえるようなウェブサイトを持っていただきたい。そういう意味では、平均75万円、中央値60万円というトントン・デザインの料金体系は、ちょうどいい価格帯だと考えています。

サイトの価格は見た目だけではわからない。

最後に。

一般的なサイトで◯◯万円は高い。という言葉を聞くこともあると思います。
制作者、デザイナーの中でも、SNS等で「これで◯◯万円は高い」という方がいらっしゃいますが、
わたしたちは制作費の内訳をみることができませんので、本来であれば判断する指標をもっていない。何を見て言っているんだろうと思わざるをえません。

市場調査、デザインパターン数、解析とコンサルティング、ブランディング……。
ホームページ制作のまわりには、制作会社とクライアントにしかわからない工程がたくさんあります。
それは高価格帯になればなるほど、専門性が高く、一般的には知られていない世界の話になっていきます。ですから、「◯◯万円は高い」と言い切ってしまう人は、その人の知る限りの世界の話をしている可能性があります。少しでも損をしたくない。ちょっとでもよいものを作りたいというのであれば、ひとまず横に置いていただいた方がよいアドバイスだと思います。

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